登山で歴史に触れながら中学受験に向けての体力づくり
高尾山へは、高尾山口駅から行かれる方が多いかと思いますが、今回私たちは旧甲州街道を歩き小仏峠から小仏城山を経て高尾山に登頂しました。
英雄達が歩いた小仏峠で歴史を感じる
みなさん、小仏峠に行かれたことはありますか?
登山初心者の方にとっては結構キツイ道です。道は舗装されておらず急な傾斜が多く途中綱を渡って歩く箇所もありました。(崖に綱が付けてありそれを手繰りながら登ります)
みなさん登山用の服装や道具で身を固めていた方が多かったです。
この急坂を、200年以上前に近藤勇や土方歳三が大砲を引っ張りながら登って勝沼まで行ったそうです。大変な重量物の大砲を引きずりながらこの峠を越えた彼らの苦労は計り知れないものがあります。
彼ら以外にも、武田信玄や北条氏康、前田利家や上杉景勝などがこの峠を越えて行きました。
私は土方歳三が好きなので、彼らが通ったこの峠をどうしても歩いてみたく、高尾山はそのおまけでした。
息子には「車がない時代はこの道を通るのが一般的だったんだよ。新撰組(細かく言うと甲陽鎮撫隊)がここを歩いたんだよ」等と話しながら峠を歩きました。
息子は「えぇー!新撰組はすごいね!」と言いながら「ここ新撰組が歩いたんだよね?」と何度も確認していました。
ちなみに小仏峠のすぐ側の景信山は、鬼滅の刀の霞柱である時透無一郎の出身地です。
今回は登りませんでしたが、景信山から降りて来た方の話によると鬼滅のポスターが貼ってあったりグッズが売られていたそうです。
登山をして子どもにとって良かった点
・大自然に触れられる
・体力がつく
・歴史や自然についての体験学習ができる
・人との触れ合い
息子にとっては初めての登山。見るもの全てに興味津々で、旧甲州街道を歩いている時からなんでなんで攻撃が凄かったです。
湧き水に触れたり、沢の水はどこから来るのか、どうして倒木があるのか、どうして柵が張ってあるのか(イノシシ防止です)、山小屋って何?、山の中のトイレの仕組み、等々質問攻めにあい一つ一つ説明しながら歩いていたので酸素不足になりそうで余計にしんどかったです。
山びこも息子にとっては初めての体験です。
山びこが返ってくるのを聞きとても楽しそうにしていました。
山に音が反響するから声が返って来る、という現象をこの時初めて知り体験することができました。
また、すれ違う人たちには挨拶をするという登山のルールを教え、積極的に挨拶していました。「ぼく凄いね。がんばってね。」と色々な方が声をかけてくださり、息子自身も「がんばってください」と通り過ぎる人に声をかけていて温かい気持ちになりました。
小仏峠から(峠に着くまでも1時間程歩きました)、高尾山下山までにかかった時間は、途中お昼休憩も入れて大体5時間くらいだったと思います。
下山ルートは子連れにも優しいと言われている1号路にしたのですが、小仏峠から来た私たちにとってはなんと楽な道だったか。むしろ物足りなく感じました。
道は舗装されていますし途中で食べ物屋も出てますし、登山というよりはハイキングコースという印象です。
リフトも楽しんでいました。
今回、驚いた事は本2冊、水筒、お菓子の入ったリュックを背負いながらにも関わらず息子が一番元気だったという事。
山道が探検みたいで面白いと言っていて、終始先頭を歩き私たち家族を引っ張ってくれました。
山道で拾った太い木の枝も、杖代わりにするのではなく振り回したり土を掘って遊んでしました。(迷惑になるので没収しました)
おやつタイム以外の休憩は許してくれず、「他の人も頑張ってるんだから頑張ろうよ」と言って軽快な足取りで登っていた息子。
「ママ早く。遅い!」と言って私たちを置いていく息子。。
4時間程かけてやっと山頂に着いた時息子が放った信じられない言葉。
「山頂で鬼ごっこやろう!」
この小さい体のどこにこのエネルギーが収まっているんだろう。
むしろこの尋常じゃない体力は才能なのでは!?
帰りの電車も数分寝ただけであとは持って来た本を読んでいました。
受験には体力が必要です。幼いうちから体力づくりをしていきたいと思っています。
本当は普段から乗り物に頼らずたくさん歩かせて足腰を鍛え体力をつけさせたいのですが、時間に追われる日々と下の子を連れての移動は中々理想通りには行かず、時短且つ楽な方へと頼ってしまっています。
運動系の習い事はしていますが、大自然に触れながら美味しい空気を吸って何時間も歩く事は五感の刺激になりますし良い経験になると思います。
常に鳥のさえずりを聞きながらの登山は苦労よりも爽快さが勝りました。
体力づくりと運動不足解消には大変良い場所なので、定期的に来たいと思います。
尚、高尾山は杉林があるので花粉症の方はご注意ください!
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